upup-476での日本語入力

[きりん]

きりんです。
ちょうど1年ほど経過しましたがanthyのパッケージが動作しない理由が判ってきたので、忘れないうちに書き留めておきます。
試した母体がupup476からlupu501となりましたが、同じ状態だったと推定します。
ubuntuのパッケージにある辞書は動作可能な状態でなく、ツールを使って実行可能な辞書を作成する必要があります。
端末から、
dpkg-deb -e <debファイル名> <展開先>
とするとインストールに使われるコントロール・ファイルが展開できます。
configとpostinstの内容を眺めていたら次のような手順で辞書の作成が出きることが判ります。
１．/etc/anthy/diclist を作る。元辞書の名前を昇順に記載します。

コード: 全て選択

2ch.t
base.t
extra.t

2．/usr/sbin/update-anthy-dics を走らせる。結果として、/var/lib/anthy/anthy.dic が出来ます。これが実行時に使用される辞書となります。
anthy-agentを叩いてもフェイルしなくなります。
この状態での問題点は、リマスターを行うと/var中のファイルがなくなることです。
これは、ある時点のバージョンまで/varはセーブファイルの対象になっていなかったので、リマスターのプログラムが古いままで/varが相手にされていないのだと考えます。対処としてanthy.dicを/usr/share/anthyに移し、/etc/anthy/anthy-conf中の

コード: 全て選択

DIC_FILE /var/lib/anthy/anthy.dic

の部分を書き換えればよいようです。

2010.06.13 誤字修正

[みのむし]

＞この状態での問題点は、リマスターを行うと/ver中のファイルがなくなることです。

/ver → /var