テキストエディタ nano なんちゃってVZ化計画 （ lupu-528JP, 他 ）

[cygnus_odile]

　先日リリースされた、Lucid Puppy Linux 5.2.8 JP (lupu-528JP) には、CUI端末用の簡易なテキストエディタとして、
　　　Gnu nano ver 2.2.6
が収録されています。メニュー表示なども日本語に対応した版です。Linux系OS のメジャーなディストリビューションである、Debian や Ubuntu などにも標準の CUI エディタとして収録されていますので、ご存知の方も多いと思います。

　Lucid Puppy Linux 5.2.8 JP (lupu-528JP) では、オリジナルの英語版に収録されているテキストエデイタの　e3 や mp (Minimum Profit) などが全く日本語表示に対応していないので、その代わりに収録して頂きました。シノバーさん有難うございます。
　（Puppy Linux 4.3.1JP や 431JP2012 ですと、日本語を扱える mp が収録されているのですが。）

　さらに、シノバーさんが nano-2.2.6 の日本語メニュー表示版の Puppy Linux 用パッケージとして、nano-2.2.6-ja-4.pet を用意して下さっています。
　http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?pu ... 6-ja-4.pet
　
　このパッケージの nano は、Puppy Linux 431JP2012、Wary 511-01j、Slacko 5.3.3(+lang_pack_ja-1.4.sfs) で問題なく動作することを確認しています。（2012-08-07）


　さて、ユーザーフレンドリーを謳い文句にしている Gnu nano ですが、その操作キーの割り当ては少々特殊です。他の geany や leafpad などの GUI アプリで標準的なキーボードショートカットとは大幅に異なっています。常に画面下段に常用の操作キーのガイダンスが表示されているので、そんなに困ることもありませんが、やはりついつい打ち間違えることがあります。
　例えば、終了：Ctrl+X は、普通のGUI テキストエディタですと、「切り取り」に割り振られています。nano だと、切り取りは、Ctrl+K に割り振られています。

　一方、nano も徐々に進化して、version 2.0 では、コピー機能が加わり、version 2.2 では、softwrapping （長い行の折り返し表示）や、キー割り当ての変更が可能となりました。ホームディレクトリ直下に設定ファイル　~/.nanorc を置き、その内容を編集することで、種々の動作の設定やキー割り当てが可能となっています。

　lupu-528JP 収録の nano、(或いは、上記 nano-2.2.6-ja-4.pet ) では、
　　/usr/share/nano/man-html ディレクトリ下に、設定ファイルのサンプル： nanorc.sample が収録されています（、シノバーさん有難うございます）。その内容を編集して、ホームディレクトリ（Puppy では通常 /root ）にコピーし、.nanorcにリネームすることで、設定が反映されるようになります。


　そこで、 nano のキー割り当てを、その昔習い覚えた DOS 用のテキストエディタ VZ Editor ライクなキー割り当てに変更することを試してみました。

　主に、
　　　（１）ダイヤモンドカーソル
　　　（２）コピーや切り貼りのショートカットキー変更
　　　（３）ヘルプ画面表示を、Esc-A 及び Crtl+T に割り当て。
　　　　　　　　　　　（Ctrl+G を削除に割り当てたための措置）
　　　（４）ついでに、長い行の折り返し（softwrap）を有効にする。
　といった内容です。
　
　試みに作成した、rcfile : "nanorc.vz007" を

　　http://www.geocities.jp/cygnus_odile/pu ... vz-007.zip

に置きました。宜しければどうぞ。解凍した中身のファイルを /root 下にコピーして、.nanorc にリネームして試して下さい。

　また、 VZ化 の詳細については、
　　http://www.geocities.jp/cygnus_odile/pu ... anovz.html
を御覧下さい。改変したキー割り当ての一覧などを掲載しております。

なお、初期設定ファイル .nanorc への記述形式や機能については、
　　/usr/share/nano/man-html/nanorc.5.html　　（puppy linux の場合）
を参照して下さい。
　または、http://www.nano-editor.org/dist/v2.2/nanorc.5.html


　同様に、標準的な GUI アプリと同様の（extended CUA に従うような）キーボードショートカットを設定することもできると思います。
　　　（※ "IBM Common User Access guidelines" 略して CUA なんだそうです ）

※　nano-2.2.6 の偉いところ：　キー割り当てを変更すると、それがきちんと画面下のガイダンス表示やヘルプ画面表示に反映されている！　

[シノバー]

　http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?pu ... 6-ja-4.pet
　
　このパッケージの nano は、Puppy Linux 431JP2012、Wary 511-01j、Slacko 5.3.3(+lang_pack_ja-1.4.sfs) で問題なく動作することを確認しています。（2012-08-07）

テストありがとうございます。こちらへ移動（コピー）しました。
http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?pu ... 6-ja-4.pet

puppy/lupu/test/ は近い将来に削除するかも。

[cygnus_odile]

シノバーさん、了解です。
前掲の記事中や、website の頁での、nano-2.2.6-ja-4.pet の所在を修正しました。