こんにちはきんりんです。久しぶりに書き込みます。
オフィシャルサイトで、Raspberry Pi Buster Raspup が出ています。
導入して試してみましたが軽快感も上がっているように感じたのでレポートしておきます。
実験環境はmodel3です。model4でも利用できるみたいですがハードを持っていないので確認できません。
再現実験が完了していないので、細かな部分のミスはご勘弁を。・・・いつものことですいません。
1.ベースとなる英語版の書き込み
今回はwindows上で作業しました。32GBのSDカード(fat32の単一パーティション)を準備し、
http://murga-linux.com/puppy/viewtopic.php?t=116841 から手繰ってダウンロードしたシステムイメージファイルをWin32DiskImagerを使って書き込みました。bluetoothを利用する場合は、devxのファイルもダウンロードしておいてください。
結果的に未使用領域が多く残るSDカード出来上がります。
2.初回起動時の処置
・SDカードの未使用領域にパーティションを作るようなウィザードが動作するので実行して、利用可能にします。このパーティションがセーブ領域になります。
・一度終了、リブートさせます。この時、セーブファイルのウィザードが動作するので、利用可能となったパーティションを指定し、セーブファイルでなく、セーブフォルダーを指定して動作を完了させます。
・リブート時のメニューに、"raspupsave"が追加されているので、これを選択して立ち上げます。起動後、ドライブアイコン:mm0p2 の右上に「家」のマークが付いているはずです。
・起動時のデフォルトが、セーブフォルダー利用となるようにメニューファイルを変更します。
/initrd/mnt/pdrv/bootmenu.txt
コード: 全て選択
# Timeout is in tenths of a second, 0 disables it.
TIMEOUT 100
DEFAULT raspupsave <-ここを修正
・リブートして設定が反映されているかを確認。
2.日本語表示化とIMEの導入
※前出の書き込みを参照してください。
・日本語フォントをdebianパッケージから導入。
・IME関係をdebianパッケージから導入。以前と異なり辞書ファイルの構築作業は不要のようです。
・GTK2およびGTK3のimmキャッシュの更新。gtk-query-immodules-2.0 と gtk-query-immodules-3.0 を実行します。
・/root/.xinitrc の修正。
・カントリー設定を変更し、日本語を選択するとメニューの一部が日本語表示に切り替わり、日本語フォントの部分が"□"表示になります。これは既知の問題なので、次のファイルのフォントとサイズ指定をしているところを修正します。
/root/.jwmrc
/root/.jwm/jwmrc-theme
/etc/xdg/templates/_root_.jwmrc
コード: 全て選択
"<Font>DejaVu Sans-10</Font>" を "<Font>DejaVu Sans 10</Font>" へ。(フォントサイズの指定数字の前の"マイナス"を"スペース"に変更する)
・Xを再起動すると正しい表示になっていると思います。
・デフォルトのWEBブラウザー"midori"では日本語IMEは動作しません。代わりにvivaldi.sfsを利用していますが、こちらは日本語IMEが利用できます。
3.Wifiの動作
・有線LANを主に利用しているので簡単な確認テストしか行いませんでしたが、特段支障なく使用できました。2.4GHz帯ですが。
4.Bluetoothの動作
・一工夫すれば簡単に利用できるようです。(マウスの動作確認しかしていませんが・・・)
・devx.sfs を利用できる状態にしておく必要があります。bluemanを利用しましたが、python3を必要としますが、devxに必要なファイルが収められているようです。
・パッケージマネージャから、blueman を導入します。必要な関連ファイルもインストールされます。
・/lib/firmware/BCM43430A1.hcd が必要です。以前からの使いまわしファイルを利用しました。
・/lib/firmware から /etc/firmware へリンクを貼ってください。
・次のファイルを修正・追加します。
/etc/rc.d/rc.local
コード: 全て選択
/usr/bin/hciattach /dev/ttyAMA0 bcm43xx 921600 noflow <-追加します。
・/root/Startup/bluetooth ・・・ 新規作成、実行可能にしておく。
コード: 全て選択
#!/bin/sh
# bluetoothd が動作中か確認
if ! ps axc | grep -w bluetoothd >/dev/null ;then
/usr/sbin/bluetoothd &
fi
# blueman-applet を起動
/bin/sleep 10
blueman-applet &
(訂正)上記のスクリプトの中で時間待は、"wait" でなく "sleep" でした。
・bluemanの起動時に、bluetooth-networkが利用できない旨のエラーがでますが、マウスやキーボードは使えると思います。
5.おまけ
・予め、xvkbdがインストールされているので、キーボードを接続せずにマウスの接続で利用することができると思います。・・・積極的な実験は行っていませんが。