ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

皆さんのパピーの環境を知らせて下さい。
機種、ハード、バージョンなど

モデレータ: 暇人, YoN, nyu

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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

投稿記事 by thinkpadnerd »

メーカー名[ Lenovo ]
機種[ ThinkPad X121e ]
CPU[ AMD C-50 1.0GHz ]
RAM[ 4GB ]
グラフィックカード[ AMD Radeon HD 6250 ]
Xサーバの種類[ Xorg ]
お使いの解像度[ 1366 x 768 ]
LANカード[ Realtek 8188CE ]
お使いのパピーのバージョン[ Tahr Puppy 6.0.5 64bit ]

コメント
puppy_tahr64_6.0.5.sfs と lang_pack_ja-2.0.sfs を使用しました。
日本語入力が機能しないので、パッケージマネージャから scim, anthy 関連のパッケージをインストールしてみましたが、うまくいきませんでした

tahr puppy 64bit のパッケージマネージャは、どうも挙動がおかしい。ダウンロードの途中で止まってしまったり、依存関係の解決が不完全だったりします。

それで、パッケージのインストールは諦めて、ソースからコンパイルすることにしました。
(dev_tahr64_6.0.5.sfs が必要です)

anthy, scim, scim-anthy の順でインストールしました。しかし、コンパイルの際にオプションをつけなかったので、/usr/local 以下にインストールされました。その結果、scim(32bit) のライブラリが /usr/lib に残っています。

/root/.xinitrc の scim(32bit) 関連の記述を削除して、以下の記述に置き換えました。

# im
export XMODIFIERS='@im=SCIM'
export GTK_IM_MODULE="xim"
export QT_IM_MODULE="xim"
/usr/local/bin/scim -d

X を再起動すると、トレイにキーボードのアイコンが現れるので、scim の設定を呼び出して、日本語キーボードに設定します。

まだ、日本語入力が起動しないので、おまじないをします。

# gtk-query-immodules-2.0 > /etc/gtk-2.0/gtk.immodules.lib64
# gtk-query-immodules-2.0 --update-cache

いずれのコマンドも /usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/immodules/im-scim-bridge.so でエラーが発生するので、このファイルを削除してからコマンドを実行するとエラーが出なくなります。(今回は scim-bridge をインストールしていないので、32bit 用ライブラリが残っていたようです)

scim(64bit)が /usr/local 以下にあるので、つじつま合わせのために /usr/local/lib/gtk-2.0(/usr/lib/gtk-2.0 へのリンク)を作成します。<- 必要ありませんでした。

コンピュータを再起動すると、日本語入力が有効になります。

日本語入力と関係ないのですが、タッチパッドを無効にしても次回起動時には有効になってしまいます。これは "flsynclient" が設定ファイルを読み込まないで起動するのが原因のようです。tahr puppy 64bit のバグだと思います。

この問題の解消と、トラックポイントの感度の調整のために、スクリプトを書いて ~/Startup フォルダに入れました。

mouse.sh

コード: 全て選択

#!/bin/sh
flsynclient -s

cd /sys/devices/platform/i8042/serio4/serio5
echo -n 110 > speed
echo -n 220 > sensitivity

cp ~/.xinitrc.org ~/.xinitrc
起動完了後 .xinitrc に scim(32bit) の記述が追加されてしまいます。どこでコントロールされているのか* 分かりませんが、このままでは X を再起動したりパソコンを再起動した時に日本語入力ができなくなります。それで、中身が同じファイル .xinitrc.org を用意しておいて .xinitrc にコピーすることで問題を回避しています。
* /etc/rc.d/init.d/rc.nls が行っているようです。

slacko 64bit は scim 関連のパッケージを追加すれば日本語入力が可能になるらしいですが、tahr 64bit の日本語入力については情報が皆無と言っていい状態です。改良の余地はありますが、私は 64bit バージョンを常用するつもりはないので、ひとまずこれでよしとします。scim(64bit) を /usr 以下にインストールすれば、また違った挙動になるかもしれません。
添付ファイルを見るにはパーミッションが必要です
最後に編集したユーザー thinkpadnerd [ 16/07/21(木) 09:09 ], 累計 1 回
ThinkPad X121e (Precise 571 / Tahr 605 / Tahr64 606 / Xenial 7.5 / Bionic32)
CPU AMD C-50 1.0GHz, RAM 4GB
ThinkPad L440 (Xenial 7.5 / Bionic64 / Fossa64)
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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

投稿記事 by thinkpadnerd »

その後、少し使ってみて気づいたことを書きます。

1. AbiWord の日本語入力
デスクトップの「ワープロ」アイコンから起動する → 日本語入力できない
メニューから AbiWord を起動する → 日本語入力できる

デスクトップのアイコンは scim-bridge を使うように設定されていると思われます。アイコンのリンク先を /usr/bin/abiword に設定し直せばOK。ただし、AbiWord は、scim-bridge なしではインライン入力ができないので、本格的に使うには scim-bridge のインストールが必要かと思います。

他のアプリケーション、例えば gnumeric, geany, leafpad, Pale Moon などでは特に問題は生じません。

2. USB機器を接続中にスタンバイ状態にできない問題

Tahr Puppy (32bit) では自分でスクリプトを書いて対応しましたが、今回 /etc/rc.d/rc.local に設定があることを発見しました。

/etc/rc.d/rc.local を開いて、echo enabled と書かれている箇所を echo disabled に変更すればスタンバイできるようになります。
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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

投稿記事 by thinkpadnerd »

64bit バージョンは常用しないつもり、と言いながら、その後も勉強のため時々起動しています。
puppy に標準装備の office アプリでも十分役に立つと思いますが、M$ Office とデータのやりとりをするには OpenOffice/LibreOffice でないと力不足です。

自分が使うために OpenOffice と jre(java runtime) の sfs を作りました。
(LibreOffice ではありません。) 以下のURLに置いてあります。よかったらどうぞ。

http://yahoo.jp/box/7C4v_y

OpenOffice412_ja_x64.sfs

単純に /opt/openoffice4 ディレクトリを sfs 化したので、メニューには現れません。
/opt/openoffice4/program/soffice をデスクトップにドラッグして、48x48 サイズのアイコンを設定してください。

jre_8u101_x64.sfs

OpenOffice でデータベースを扱うのに java が必要です。
Mozilla 系ブラウザの plugin として使う場合は、/usr/java/jre1.8.0_101/lib/amd64/libnpjp2.so を /usr/lib/mozilla/plugins ディレクトリにドラッグして、リンクを作ってください。

M$ Office とデータのやりとりをするのなら、IPA モナーフォントをインストールしておくと便利です。このフォントは M$ のフォントと字幅が同じなので、文書のレイアウトのくずれを防ぐことができます。M$ のフォントを借用するという手もありますが、Linux ユーザーとしては潔くないと思います。
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damboard
記事: 195
登録日時: 15/01/02(金) 12:01

Re: ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

投稿記事 by damboard »

報告ご苦労さま
当方作品も試してください
http://distributionshop.blogspot.jp/201 ... 05-jp.html
thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

投稿記事 by thinkpadnerd »

> 当方作品も試してください

試用したとしても、このフォーラムにレポートを書くのはお門違いでしょう。
ThinkPad X121e (Precise 571 / Tahr 605 / Tahr64 606 / Xenial 7.5 / Bionic32)
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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: ThinkPad X121e (Tahr Puppy 64bit)

投稿記事 by thinkpadnerd »

今度は別な方法で行ないました。

まず、SFS to PET Converter で lang_pack を pet 化しようとしたが、どういうわけか pet パッケージにならず、単に展開されました。展開された lang_pack の中身を / にコピーします。

言語、タイムゾーン、キーボードの設定をします。

/usr/local/bin/fixmenus_on_locale を実行します。

~/.jwmrc と ~/.jwm/jwmrc-theme を開いて DejaVu Sans とあるのを Sans に変更します。
~/.jwm/themes/*-jwmrc と /etc/xdg/templates/_root_.jwmrc についても同様に Sans に変更します。(JWMテーマを変更した場合に文字化けすることへの対策です。9月追記)

結果、デスクトップとアプリケーションは日本語化されました。メニューはもともと日本語の情報を含む項目のみ日本語になります。完全に日本語化するには /usr/share/applications.nls にあるファイルに置き換えなければなりませんが、英語のままでも困らないのでそのままにしてあります。

anthy, scim, scim-anthy を --prefix=/usr のオプションをつけてコンパイルしてインストールします。これで 32bit のファイルは上書きされるはずです。

~/.xinitrc に im の設定を追加します。(keymap の項目の下に追加)

#im
export XMODIFIERS='@im=SCIM'
export GTK_IM_MODULE="scim"
export QT_IM_MODULE="scim"
scim -d

SCIM の設定を呼び出して、日本語キーボードに設定します。

/usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/immodules/im-scim-bridge.so(32bit) を削除します。(今回も scim-bridge は入れてない) 以下のコマンドを実行します。
# gtk-query-immodules-2.0 --update-cache

/usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/immodules.cache の記述を修正します。

"/usr/lib/x86_64-linux-gnu/gtk-2.0/2.10.0/immodules/im-scim.so"
"scim" "SCIM Input Method" "scim" "/usr/share/locale" "ja:ko:zh:en"
~中略~
"/usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/immodules/im-scim.so"
"scim" "SCIM Input Method" "scim" "/usr/share/locale" "ja:ko:zh:en"

この結果、変換候補が入力位置のすぐ下に出るようになります。(前回は *_IM_MODULE="scim" が効かなかったので "xim" を利用したが、"xim" の場合は、離れた位置に候補が表示される。)

前回の方法と違って、rc.nls は実行されないので、「ワープロ」アイコンについては、いじる必要はありません。 .xinitrc が勝手に書き換えられることもありません。なお、印刷についてはまだ試していません。

(説明中では省略していますが、設定の変更を反映させるために、その都度 X を再起動しています。)

追記 AbiWord はインライン入力ができるようになりました。このバージョンの AbiWord は scim-bridge がなくても大丈夫なようです。変換候補は相変わらず離れた位置に表示されます。
OpenOffice や Pale Moon では日本語入力がまったく問題なく機能しています。
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CPU intel Celeron 2950M 2.0GHz, RAM 4GB
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