デスクトップや端末のフォントの種類やサイズを変更する

パピーを名犬にするための技、テクニック

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rsurf
記事: 86
登録日時: 09/01/03(土) 12:42

デスクトップや端末のフォントの種類やサイズを変更する

投稿記事 by rsurf »

まず使用したいTrueTypeのフォントをインストールします(方法は過去トピックに有りますが関連ファイルはなるべく新しいものを使用してください、対応文字数が増えています)。

デスクトップ用にはプロポーショナルかUIのフォントが向きます。
小さい文字サイズを使用したい場合はbitmapフォントが見やすいので「IPA モナー Pゴシック」辺りを勧めます。
これは10-15pxに同じサイズの文字と文字間空白違いが2個ずつ3組内蔵しており、
フォント選択のダイアログで(ポイント)サイズを変えても同じサイズでちょっと位置がずれることでbitmapフォントだと判別できます。

端末には等幅のフォントが向きます('ps -efH --sort=cmd'の様なコマンドは等幅前提です)。
Xft指定で使えるフォントは「fc-list」や「gfontsel」コマンドで見ることが出来ます。

まず対象ファイルのバックアップを取ります。もし文字が見えない状況になったら「^[ALT][BS]」でコンソールに戻り「cp .jwm/jwmrc-theme.bak .jwm/jwmrc-theme」「cp .Xresources.bak .Xresources」「xwin」を実行して戻してください。
以下2行を選択して端末に中ボタンでペーストしてください。

コード: 全て選択

cp ~/'.jwm/jwmrc-theme' ~/'.jwm/jwmrc-theme.bak' # JWMテーマバックアップ
cp ~/'.Xresources' ~/'.Xresources.bak' # Xの環境変数バックアップ
以下説明は「IPA モナー(P)ゴシック」(説明に都合が良い仕様の為)を使ったものとして行いますが他のフォントを使う場合は読み替えてください。
漢字は形状が複雑な分、合成で潰れやすい為フォントに線幅違いが有れば、bold italic代用に使う手もあります。
いろんな解像度で設定を使いまわすのでなければpx(ピクセルサイズ)が微調整しやすいのですがフォント選択のダイアログではpt(ポイントサイズ)単位のサイズ指定しか出来ません。

例)「IPA モナー ゴシック」の等幅とプロポーショナル
/usr/share/X11/fonts/TTF/fonts.dirの定義
ipag-mona.ttf -misc-ipamonagothic-medium-r-normal--0-0-0-0-p-0-iso10646-1
ipag-mona.ttf -misc-ipamonagothic-medium-r-normal--0-0-0-0-p-0-iso8859-1
ipagp-mona.ttf -misc-ipamonapgothic-medium-r-normal--0-0-0-0-p-0-iso10646-1
ipagp-mona.ttf -misc-ipamonapgothic-medium-r-normal--0-0-0-0-p-0-iso8859-1
fc-listコマンド
IPA モナー ゴシック,IPAMonaGothic:style=Regular,Book
IPA モナー Pゴシック,IPAMonaPGothic:style=Regular,Book


■1.ROXファイラーのファイル名、デスクトップアイコン文字の変更
メニュー→デスクトップ→ GTKテーマの選択からフォントとptサイズを選びます。
「ROXファイラーの右クリックから→オプション設定→ピンボード→カスタムフォントを使う」がOFFの場合は
デスクトップアイコンの文字にも反映されます。ここで文字色や任意のフォントとptサイズを設定することもできます。


■2.メニューやトレイの文字の変更
「~/.jwm/jwmrc-theme」というファイルを開きます。geanyではファイル→開く→左下のオプション→隠しファイルを表示を選び、左の「場所」から「root」を選び「.jwm」→「jwmrc-theme」と選びます。
または以下1行を選択して端末に中ボタンでペーストしてください。

geany ~/'.jwm/jwmrc-theme' # 現在選んでいるJWMテーマの定義

このファイルの<Font></Font>で囲まれている部分をXftの書式でフォント名と文字サイズを記述します。場所別に5箇所に設定できます。

例)
<Font>IPAMonaPGothic-12</Font><!-- 文字サイズ12pt(自動でmedium相当) -->
<Font>IPAMonaPGothic:size=12</Font><!-- 同上 -->
<Font>IPA モナー Pゴシック-12</Font><!-- 同上(UTF-8対応ソフト限定) -->
<Font>IPAMonaPGothic:bold:size=12</Font><!-- 同上+太字 -->
<Font>IPAMonaPGothic:pixelsize=12</Font><!-- 文字サイズ12px -->

修正したら、「メニュー→シャットダウン→JWMをリスタート」を実行します。

元に戻す場合は、バックアップから戻すか「メニュー→デスクトップ→JWMの設定→JWMテーマの選択」から選び直します。
つまり「~/.jwm/jwmrc-theme」は選んだJWMテーマのコピーです。


■3.端末系の文字
1.と同様に「~/.Xresources」というファイルを開きます。
または以下1行を選択して端末に中ボタンでペーストしてください。

geany ~/'.Xresources' # Xの環境変数

行頭が「!」なのがコメントです。
gccが使える状態だと「~/.Xresources」内でC言語のプリプロセッサ命令(#defineとか#ifとか)が有効になるので
コメント記号に「#」を使わない方が良いです(xrdbの-nocppオプションで無効)。

自分の試した範囲ではフォントの文字間空白の大きさは以下のようになります(同じ文字サイズで右ほど小さいウィンドウになる=同じ面積なら一回り大きい文字サイズに出来る)。
VL Gothic = togoshi mono > Migu 1M > Ume Mincho = IPAMonaMincho > Ume Gothic = IPAMonaGothic

■「~/.Xresources」の端末系の設定例

コード: 全て選択

! グローバル設定(xconsole,xfontsel等)最初からfonts.aliasに有る'6x12','7x14','8x16'(表示pxで別名定義されたもの)辺りから選ぶのが無難です。ビットマップフォントは拡大縮小すると輪郭が崩れるのでオリジナルのpx(ピクセルサイズ)で指定が基本です。
*font: 8x16

! 追加フォントの場合はアンマウントされない場所に置いてXLFD形式でiso8859-1指定可能なものを設定します(fonts.dirを参照)。XLFD形式ではワイルドカード('*','?')がasciiコード順に評価されます。つまりweightに'bold'を持つファミリでweightを'*'にすると'bold'を第一候補に指定したことになります。以下は12px,10.0ptの例です。
!*font: -misc-ipamonagothic-medium-r-normal--12-0-0-0-p-0-*-*
!*font: -misc-ipamonagothic-medium-r-normal--0-100-0-0-p-0-*-*

! urxvtとrxvtの個別設定
! TrueTypeの等幅フォントと表示サイズ(画素単位)
rxvt.font: xft:IPAMonaGothic:pixelsize=16
urxvt.font: xft:IPAMonaGothic:pixelsize=16
! TrueTypeの等幅フォントと文字サイズ(point)実際の表示サイズ(pixelsize) = point * 画面dpi / 72
!rxvt.font: xft:IPAMonaGothic:size=12
!urxvt.font: xft:IPAMonaGothic:size=12
! 表示する列×行(文字単位)
rxvt.geometry: 140x40
urxvt.geometry: 140x40
! 行間の大きさ(>=0 使用文字フォントにより加減)
rxvt.lineSpace: 0
urxvt.lineSpace: 0
! 警告をビープ音では無く画面フラッシュで表現
rxvt.visualBell: true
urxvt.visualBell: true
! スクロール保持される行数(500Byte×行(文字単位)のメモリー使用)
rxvt.saveLines: 1000
urxvt.saveLines: 1000

! dpiは元々の設定を残してください。メニュー→デスクトップ→文字の大きさで変更できます(ファイル末尾に来る)。デスクトップのptサイズ指定には反映されますが、urxvtは無視します(モニタ問い合わせ値を使用)。
Xft.dpi: 96
修正したら、「メニュー→シャットダウン→Xサーバをリスタート」を実行します。
代わりに以下のコマンドも使えます。
xrdb -remove # キーの削除(使用前に消せる内容か確認)
xrdb -merge -nocpp ~/.Xresources # キーの追加や値変更時。キーの削除は基本的にXを再起動。
xrdb -query # Xリソース登録内容の表示

なお「~/.Xdefaults」はpup431には無く、pup571では読まれていません。

ln -sf '/usr/bin/urxvt' '/root/my-applications/bin/00urxvt' # このように別名でリンクしておけば個別設定無しで呼べます(この場合「00[TAB]」で)
_________________
OS:[pup-431JPqs3.sfs+fixmenus_on_locale-20100425|puppy_precise_5.7.1JP.sfs](手動frugal_ext4)+grub4dos(v0.4.4) CPU:Celeron_E3400 RAM:DDR2_2GB HDD:HGST_SATA1TB MB:G31M-S2L(G31+ICH7 BIOS:F10f Audio:ALC662 LAN:RTL8111C(r8168.ko) VGA:Onboard(Xorg,1920x1080,96dpi))
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