起動時に無線LANにつながらない

パピーリナックスを初めて使う方

モデレータ: 暇人, YoN, nyu

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hitake
記事: 15
登録日時: 13/06/12(水) 16:50

起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by hitake »

つい1ヶ月ほど前、Puppyと出会い、4.3.1JPを使っていますが、5.5JPがリリースされましたのでそちらを使い始めてみました。ところが、無線LANが4.3.1のときは起動時に問題なくつながっていたのですが、5.5では起動時にはつながらず、毎度手動で設定するハメになります。

挙動の違う点としては、Puppy Network Wizard にて、

4.3.1の場合、
インターフェース ra0 と認識され、実際どのモジュールで動いているのかは「モジュール」の欄がなく不明。ワイヤレスネットワークの設定からSSIDやキーの設定をして「このプロファイルを使う」をクリックすると、'パピーは生きているネットワークを見つけられました'。あとはDHCPで自動認識させて完了。次回の起動時からは起動時につながってくれます。

5.5の場合、
インターフェース wlan0 と認識され、モジュール rt2800usb で動かそうとしている様子。同じくSSIDなど設定し、「このプロファイルを使う」をクリックしますが、'ワイヤレスネットワークに接続できません'のメッセージ。で、インターフェースをテスト(wlan 0 をテスト)すると、ここでようやく'パピーは生きているネットワークを見つけられました'。あとは同じくDHCPで割り当てさせて完了です。が、次回の起動時にはつながらず、上記手順を繰り返す必要があります。

なぜ自動接続に失敗するのか?「インターフェースをテスト」とは一体なにをさせているのか?どうにも見当がつきません。過去のトピックも見てみましたが、認識されないケースがほとんどで、同様のケースを見つけられなかったので投稿させていただきました。よろしくお願いします。

(その他に気になった点)
DHCPで割り当てたあと設定に成功の旨の表示がされるのですが、

次回の起動にこの設定を保存しておきたいなら:'Yes' をクリック。
このセッションだけにこの設定を使いたいだけなら:'No' をクリック。

とあるのですが、その下のボタンは「OK」と「Cancel」

たしか4.3.1の時はちゃんと整合性がとれていたような気がします。
cygnus_odile
記事: 665
登録日時: 09/08/16(日) 14:30

Re: 起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by cygnus_odile »

Precise-550JP ならば、無線接続ツールとして、 Frisbee が収録されています。
(デスクトップの「接続」アイコンを押すと、ネットワークウィザードに、ツールが三つ表示されますが、真ん中のものです)
Puppy Network Wizard に替えて、 Frisbee をお試しください。
私の経験上こちらの方がポイントを自動で探索してくれるので便利です。
(起動後の接続までやや待たされますが、一旦接続したポイントなら、覚えていてくれます)
アバター
サボり魔
記事: 294
登録日時: 07/12/06(木) 12:28
お住まい: 関東

Re: 起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by サボり魔 »

Puppy-431JP2012 については、BUFFALO の usb 無線子機で使われている ralink の usb 用ドライバ rt5370sta をシノバーさんが導入済みです
そのため、初期状態から利用できます。

一方、Puppy-Precise-550JP についてはこのドライバが入っていません
近年 ralink のドライバは形を変えてカーネル同梱となり、usb 無線子機で使われるドライバは rt2800usb あたりにまとめられているようなのですが、これがイマイチうまく動いてくれていないように思います。
そのまま使おうとすると「WPA 暗号化をサポートしてないよ」というメッセージが出たり(それはちょっと…)、アクセスポイントをうまく見つけてくれなかったり、rt5370sta と同居させるとネットワークウィザードが音沙汰無しになったり、果ては電源が落ちなくなったりします。


以下、あくまでも我流なのですが、私が使っている手です。
なお、私も Precise-550JP にて BUFFALO の「WLI-UC-GNM」を利用しています。
  1. ドライバをコンパイルします。
    これについては
    USB無線LANアダプタの接続の仕方を教えて下さい。
    俺のpetがこんなにオカシいわけがない。
    にて杜仲茶さんが体当たりで作成した顛末を綴ってくださっていますので参考にしてください。
    また、「BUFFALO USB 無線子機ドライバ」というスレッドもありますので、こちらも是非。
    ドライバコンパイルの流れを一度経験しておくと、今後どの Puppy を利用する場合でも同じ子機の無線接続に困らなくなるはずです。
    なお、話の流れで rt5370 とか rt3070 とか違う番号が出てきます。あくまで推測ですが、同じドライバのバージョンアップ版だと思っておいていいと思います。
    複数の数値があるのは、1つのドライバで様々な機器に対応させるためです。新しいものほど大きい番号を使い、3070、3370、5370、5372 なんてものもあります。
    今回使う「WLI-UC-GNM」のデバイス情報はドライバのソースにて「3070」の欄に書くことになります(5370 の欄にもしれっと書いておいてもいいと思いますけど)。ただし、出来上がるドライバの名称には 5370 が使われることになります。
    ここら辺、混乱するかもしれません。
    PET を作ってインストールすると、Puppy のバージョンによっては Network Wizard で rt2870 と表示されます。これが初版の番号だったということなのかも。Precise-550JP では「usb」とだけ表示されています。
     
  2. 初期状態で読み込まれているドライバを無効にする(= 読み込ませない)。
    /etc/modprobe.d/ralink.conf というファイルを作っておいて、

    コード: 全て選択

    blacklist rt2400pci
    blacklist rt2500pci
    blacklist rt2500usb
    blacklist rt2800lib
    blacklist rt2800pci
    blacklist rt2800usb
    blacklist rt2x00lib
    blacklist rt2x00pci
    blacklist rt2x00usb
    blacklist rt61pci
    blacklist rt73usb
    
    
    と書いて保存しておきます。これは
    /lib/modules/3.2.29/kernel/drivers/net/wireless/rt2x00 という ralink 用無線ドライバを集めたディレクトリの中身丸ごとをブラックリスト入りとするものです。rt2800usb だけを外しても、依存している他のドライバ(rt2800lib とか)が邪魔になったりしますので、全部いっちゃいましょう。
    ドライバの依存関係は lsmod コマンドの出力で概観できます。
     
  3. 再起動して blacklist を有効化します。

    コード: 全て選択

    lsmod | grep ^rt
    してみて、読み込まれていないのを確認してください。
     
  4. 作成しておいたドライバの PET パッケージをインストール。
    インストール時に自動的にスクリプトが実行されるようにしていないのであれば

    コード: 全て選択

    depmod -a
    modprobe rt5370sta
    を端末から実行。導入したドライバを読み込ませます。
     
  5. 無線設定へ。
    「wlan0」の代わりに「ra0」が出ていれば、おそらく不具合が出ないはずです。
まぁこんな具合にやっています。
問題なく使えて、再起動しても無線には自動的に繋がってくれています。
hitake さんの環境でも上の手順で安定するといいのですが。
サボり魔
Precise-550JP & Precise-571JP & Tahr-Puppy
frugal install (USB)
8GB ASUS H97I-PLUS Core-i5 4690S
8GB ASRock Z68M-ITX/HT Core-i7 2600k with Win7
16GB ASROCK H170M-ITX/ac Core-i5 6600
hitake
記事: 15
登録日時: 13/06/12(水) 16:50

Re: 起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by hitake »

cygnus_odileさん、Frisbee情報ありがとうございます。
サボリ魔さん、詳細な説明ありがとうございます。

むしろ4.3.1JPでつながってくれていたことがありがたかったことだったのですね…。Linuxを提供して下さるみなさんには敬意を表するばかりです。

Frisbeeを試してみたところ、問題なくつながってくれています。ですが、このままではセキュリティ上問題があるという理解でいいのでしょうか?一度サボリ魔さんの説明にあるようにblacklistの設定とドライバの導入も試してみたいと思います。
486HA
記事: 1142
登録日時: 11/03/06(日) 14:31

Re: 起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by 486HA »

hitake さんが書きました:Frisbeeを試してみたところ、問題なくつながってくれています。ですが、このままではセキュリティ上問題があるという理解でいいのでしょうか?
無線LANのセキュリティについて、WEP/WPA/TKIP/WPA2を利用して
Keyやパスワードを設定しておきましょう。
添付ファイルを見るにはパーミッションが必要です
CORE-i7-6700HQ uEFI ram:8GB
Full: Quirky Beaver64-8.7.1(64)
save2dir: Artfulpup-17.11,Dpup-7.5,Xenialpup 7.0.8.1(32)
Slimjet 21.0.8.0(32/64)
アバター
サボり魔
記事: 294
登録日時: 07/12/06(木) 12:28
お住まい: 関東

Re: 起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by サボり魔 »

Frisbee で繋がったようですね。 :P
親機で設定しておいた暗号化キーなどを入力した上で問題なく動いているようでしたら、そのままでよいと思いますよ。
サボり魔
Precise-550JP & Precise-571JP & Tahr-Puppy
frugal install (USB)
8GB ASUS H97I-PLUS Core-i5 4690S
8GB ASRock Z68M-ITX/HT Core-i7 2600k with Win7
16GB ASROCK H170M-ITX/ac Core-i5 6600
hitake
記事: 15
登録日時: 13/06/12(水) 16:50

Re: 起動時に無線LANにつながらない

投稿記事 by hitake »

486HAさん、サボリ魔さん、ありがとうございます。

このままFrisbeeでつなげて問題なさそうなのですが(wep128の暗号化でつないでいます)、後学のため、サボリ魔さんに紹介いただいた方法でコンパイルしてみました。

1.開発環境の準備
以下からdevxとkernel-srcのsfsをダウンロードしてインストール。
http://shino.pos.to/party/bridge.cgi?puppy/precise

2.ドライバを手に入れる
今回ralinkのページから直接ダウンロードしました。
http://www.ralinktech.com/en/

このオリジナルを解凍後、中のファイルを2つほどちょこっといじります。
# tar xvf <ファイル名>
で解凍して、
<ドライバ名>/os/linux/config.mkを以下のように修正。
<修正前>
HAS_WPA_SUPPLICANT=n
HAS_NATIVE_WPA_SUPPLICANT_SUPPORT=n

<修正後>
HAS_WPA_SUPPLICANT=y
HAS_NATIVE_WPA_SUPPLICANT_SUPPORT=y

<ドライバ名>/common/rtusb_dev_id.cを以下のように修正。
{USB_DEVICE(0x1EDA,0x2012)}, /* Airties */の次の行に
{USB_DEVICE(0x0411,0x01a2)}, /*WLI-UC-GNM*/を追加する。

3.コンパイルします
petの作り方については以下を参考に。
http://openlab.jp/puppylinux/howto2.html

# cd ./<ドライバ名>
# make
# new2dir make install
で、次にdir2petが自動で動いてくれるんですが、うまくpetパッケージが生成されず。petが生成されていない事実に気づかず、探し回ったりしてここでつまづきました。結局、手動でdir2petを動かしてみると、
# ../
# dir2pet <新しくできたフォルダ名>
して初めてのpet完成!

4.blacklistの設定
/etc/modprobe.d/blacklist.conf なんていうおあつらえ向きなファイルがあるじゃないですか!っていうのでサボリ魔さんのアドバイスも無視してここにralinkドライバのリストを追加書き込み。ところが、PC再起動すると追加で書き込んだものが消えてしまいました…。パーミッションも変えてみましたが、やはり消える。素直に/etc/modprobe.d/ralink.confを作成。ですが、GUIのエディタで編集したものは消えてしまう。原始的かつ確実な方法で、
# vi /etc/modprobe.d/ralink.conf
blacklist rt2400pci
blacklist rt2500pci
blacklist rt2500usb
blacklist rt2800lib
blacklist rt2800pci
blacklist rt2800usb
blacklist rt2x00lib
blacklist rt2x00pci
blacklist rt2x00usb
blacklist rt61pci
blacklist rt73usb

viで作成。viなんて何年ぶりに使っただろう…。

5.再起動、そしてpetのインストール
今度はドライバが動いていないことを確認。petはファイルマネージャー上からクリックでインストール。で、Puppy Network Wizardを動かしてみると、「ra0」で認識されました!431JPの時と同じように動きます。

めでたし、めでたし。ありがとうございました。
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